シナリオライターになりたいんだけど、どこもかしこも経験者しか募集してないぞ!
こういったお悩みを持つシナリオライター志望の方も多いのではないでしょうか。
現状、シナリオライターの人材募集案件のほとんどが、一定の実務経験を要求するものになっています。
やる気さえあれば出来る! という職種ではありませんので、これは仕方ありません。
とはいえ、日々多くの若手シナリオライターが生まれていることも確かです。
新しいシナリオライターはどうやって生まれているのか、気になりますよね。
今回は「未経験からシナリオライターになるにはどうすればよいのか」を解説していきたいと思います。
シナリオライターになるには?
未経験からシナリオライターになるには、いくつかの手順を踏む必要があります。
経験も実績もない状態で応募しても門前払いされてしまうので、他人から見て「あ、シナリオ業務に関して知見やスキルがある人なんだな」と見えるような何かを獲得する必要があります。
いやいや、シナリオ業務のスキルってのはシナリオライターにならないと手に入らないだろ? だから困ってるんだよ
シナリオのスキルの会得には、必ずしもシナリオライターの実務を経験しなければならないというわけではありません。
そうなのか?
はい。
今回は3つほど、シナリオライターになれる可能性のあるキャリアルートを紹介します。
公募のシナリオコンテストや小説の新人賞に入賞する
シナリオコンテスト……! 新人賞……! いいな!
シナリオコンテストや小説新人賞の入賞経験等があれば、門前払いされることはなくなるでしょう。
ゲームのシナリオコンテストでなくとも大丈夫なので、ドラマや映画のコンテストにもガンガン挑戦していくのがよいと思います。
※そもそもゲーム系のシナリオコンクールは世に少ないです
ライトノベル作家の方などがゲームのシナリオライターになっているケースもあるので、小説が得意な方はこちらで入賞を狙うのもアリです。
最終的にゲームのシナリオライターになりたいなら、堅めのミステリーやSFよりも、キャラクターや読みやすさを重視しているライトノベル新人賞の方が傾向としては合っているかもしれません。
入賞や出版の実績があれば、「ストーリー作成が出来る人」という見方をされるようになるので、シナリオライターのお仕事にも十分挑戦可能です。
受賞の近道は、「他人に自分の作品を見てもらう」ことです。
仕事として物語を書きたいなら、「他人が読んで面白いもの」を書かなくてはなりません。
自分で自分の作品を客観的に評価するのは無理なので、誰かに協力してもらってください。
時間が許すなら、シナリオや小説執筆が学べるスクールに通うのもひとつの選択肢です。
ゲームプランナーからシナリオライターに転向する
私はこのルートでシナリオライターになりました。
プランナーからシナリオライターになれるのか?
はい、意外と多かったりしますよ。
ゲームプランナーの仕事の範囲には、シナリオ周りの業務も含まれます。
外注ライターから上がってきたシナリオをチェックするのがプランナーだったり、ゲームに組み込むスクリプト作業を行うのがプランナーだったりします。
中には、簡単なサブシナリオであればプランナーが書くケースもあるんです。
すげえ! ゲームプランナーいいじゃん!
いいですよ!
シナリオライターになるためにゲームプランナーを経由するのは、全然アリです。
シナリオだけでなく、ゲーム開発の総合的な知識も身に付くので、幅広く活躍できるライターになれます。
いや待て、ゲームプランナーになるのもムズくない?
大丈夫です。
以下の記事で解説していますので、ゲームプランナーになりたい方は必ずチェックしてください。
業界未経験からゲームプランナーになる方法はコチラの記事で解説しています。
ゲームクリエイターになるための進路(大学・専門)に関してはコチラの記事で解説しています。
応募作品を評価してもらう
「シナリオライターの求人は未経験を取らない」と書きましたが、実は全部が全部そうとは限らないこともお伝えしておきます。
シナリオライターの募集案件の中には、志望者に作品の提出を要求するものもあります。
実績が無くてもちゃんと見てもらえるのか?
私も未経験の時に応募したことがありますが、全く実績が無くてもしっかり評価してくれる企業がほとんどでした。
「実績はないけど、今書いたこの作品は面白い自信がある!」
という方は、求人を探して応募作品を募っている案件に挑戦してみるのもよいでしょう。
作品の評価によっては即採用になる可能性もあります。
シナリオのポートフォリオを用意して、今あるスキルをそのまま評価してもらうのも、選択肢のひとつということですね。
シナリオライターに必要なスキルは?
シナリオライターは特殊な仕事だと思われがちですが、意外普通のお仕事と同じようなスキルも求められる職種です。
シナリオライターに必要なスキルを、3つに分けて解説していきます。
文章力・ストーリー構成力
これは言わずもがなだと思います。
シナリオライターは毎日のように物語を考えるお仕事です。
日本語の扱いや物語を作り上げる能力は絶対に要求されます。
ある程度、脚本の勉強もしておいた方が賢明です。
おすすめの脚本術の本はコチラの記事でチェックしてください。
文章はたくさん書けば書くほど上手くなるものでもあるので、小説やシナリオは日々のスキマを見つけて積極的に書いていくようにしましょう。
コミュニケーション能力
シナリオライターを孤独と戦う職業だと考えている方もいると思いますが、チームでの仕事になる場合の方が多いです。
ゲームプランナーやシナリオディレクターの人と協力して、良い作品を作り上げるのがメインの業務になります。
コミュニケーションをしっかりとれる人でなければ務まらないお仕事なので、注意しましょう。
自己管理能力
シナリオライターには、自己管理能力が求められます。
納期までに書き上げなくてはならないので、自分でスケジュールを管理して、どの日までにどれくらいの量を書けるのかを計算して、帳尻を合わせつつ作業を進めるのがマストになります。
執筆作業中は、アイディア出しの段階であったり、スパートをかけるタイミングであったり、自分のペースで仕事を進めたいものですよね。
ディレクター等の管理者のコントロールが難しい分野なので、自分である程度進捗管理することが求められます。
まとめ
以上、シナリオライターになる方法と必要なスキルの解説でした。
簡単に記事の内容をまとめますね。
こんな感じでしょうか!
ちょっとはやるべきことが見えてきたぞ!
それはよかったです!
シナリオライターは未経験からでも全然目指せる職業なので、興味のある方はぜひ挑戦してみてくださいね!
陰ながら応援しています👍
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