昨今、自粛・在宅事情もあってか、ストリーマー界隈が未曽有の盛り上がりをみせています。
そんな中、声も良い、トークもそこそこに出来て、それでも伸びない新人Vtuberがデビュー数か月で絶望し引退していく現実があることをご存じでしょうか。
結構な費用をかけて準備してやっと始めたのに、思ったように数字がつかない期間が長ければ誰だって辞めたくなるものです。ユーチューブで収益化をして稼いでいる個人Vtuberなどは一握りで、ほとんどがネットの海に溺れて姿を消していきます。
声が良くて、トークも上手なら絶対伸びるんじゃないの?
そうとは限りません。
事実「え!? なんでこの人伸びてないの?」というような新人Vtuberが世の中にたくさんいます。
Vtuber界隈はもう黎明期をとっくに過ぎています。飽和状態なんです。どれだけ声が良くて話が面白くて、歌がうまくても、見つけてもらえない世界になっているということですね。
でもでも、普通に配信してツイッターやってれば伸びるよね?ね?
コツコツ努力すれば同接も増えて、登録者も伸びる! と言いたいところなのですが、残念ながら多くの新人Vtuberを見ているとそうでもないのが現実なようです。
これは、個人Vtuberとして華々しい活動を志す方々が犯してしまいがちないくつかの勘違いに起因していると考えられます。
この記事は、そのいくつかの勘違いに触れながら「伸びない個人Vtuberがやってしまっている間違い」を明確にし、ではどうすれば伸びるのかを考えていこうという目的のもと書かれています。
やったー! これで収益化まで一直線だああ!
問題の明確化、改善を繰り返せばきっとうまくいくはずです。
では早速、ひとつひとつ見ていきましょう。
好きな時に好きなだけ配信を行っている
「趣味でやってるし伸びるとか伸びないとか俺は気にしてないぜ」という方なら、好きにやるのが一番だと思います。ただし、ちゃんとファンをつけて登録者も増やしたいというのであれば、好きな時に好きなだけは今すぐ辞めましょう。
Vtuberになりたいと思う人の大半は、にじさんじやホロライブのような大手Vtuberの活躍を見て「自分もああなりたい」という目標のもと、バーチャルの世界に飛び込んでいくはずです。
その目標としている彼らが自由にやっている(ように見える)から、自由過ぎる活動形態になってしまいがちなのでしょう。
例えば、男性Vtuber最大手の葛葉さんを例にしましょう。
彼はどんなゲームを配信しても、1万人以上の同接を集めます。これは相当な数字です。
しかしながら、その配信のほとんどがゲリラ的な配信なんです。いつ配信が行われるのか、何のゲームをやるのかが明確になっていることが少ないのです。
葛葉さんが自ら一週間のスケジュールを出して告知しているところをほとんど見たことがありません。
それでも彼が絶大な人気を誇り続けているのは、ひとえにファンの絶対数が多いからです。
葛葉さんぐらいのレベルになれば、「こん」という2文字のおはようツイートがどこまでも拡散され、配信開始を今か今かと待っているファンが勝手に配信開始を拡散をしてくれます。
この自由気ままなムーブをマネしたくなるのもわかりますが、そこそこ数字がついてくるまでは我慢しましょう。固定ファンが多くなれば、ある程度気ままにできるようになると思います。
オススメは、配信時間を決めてしまうことです。
ツイッターのプロフィール欄に「毎日22時から配信開始!」と書いてある人と、不定期に配信を行っている人では、前者の方が固定ファンがつきやすいでしょう。
最初は興味を持ってもらえなくても、毎回同じ時間に配信を行っている人がいれば一度くらいは見に行ってみるかという気になります。
なるほど~! それならリスナーさんもわかりやすいよね!
人間は無意識にリズムを作って生活するものです。
朝の固定ルーチンがあったり、学校や会社から帰宅したら必ずすることがあったり、ご飯を食べる時間は大体決まっていたりしますよね。
ユーチューブを開いて、なんか面白い配信ないかなーって検索する時間も大体同じだったりします。
その時に毎回引っかかる配信者がいたらどうでしょう。ワンクリックぐらいはするんじゃないでしょうか。塵も積もれば山となるです。必ず貴方のことを好いてくれるファンが増えていくはずです。
他のVtuberとつながることが目的になってしまっている
これもよく見る典型例です。
繋がりを多くするのは全く持って悪いことではないのですが、本人たちの中だけで楽しみが完結してしまっているケースが散見されています。
ファンを増やしたい人にとって大事なのは、リスナーさんに楽しい・面白いと思ってもらうことです。自分やコラボ相手がどんなに楽しくても、リスナーを置いてけぼりにしていては元も子もありません。
まだ見ぬ友人や恋人との出会いを目的としてVtuberを始めるのは全然アリだと思いますので、自分が何をしたいかを考えてみてください。
よく考えたら「実は友達がほしいだけだった」という方なら、あまり数字を気にせずに仲間と繋がることをメインの目的として活動を続けるのも、自由な個人Vtuberの醍醐味かと思います。
友達も欲しいし、V以外のファンも欲しいんだけどな~……
繋がることやコラボ自体はメリットもあるので、積極的に行いましょう。気の合う友人ができれば、活動を続けていく上での心の支えになってくれるはずです。
ただ、配信者同士のなれ合いはリスナーさんを置いてけぼりする可能性が高いことも忘れないようにしてください。俗に言う「てぇてぇ」は、人気のあるVtuber同士が絡むことで生まれる神域です。
わざわざ、それほど有名でない個人Vtuberを見に来るリスナーが何を求めているかを考えてみましょう。彼らは、配信者からの反応が欲しいのです。
ただ「ネット友達とAPEXを一緒にやってるだけの映像垂れ流し」みたいなのは避けるべきです、APEXならAPEXで何かコラボならではの企画込みで行うなど、リスナーさんを含めて楽しんでもらうことを意識してみてください。
生配信しか行っていない
生配信ばかりを行ってしまうのは、大手のVtuberに憧れて始めた人が陥りやすい罠です。
にじさんじやホロライブは、生配信を中心にコンテンツを打ち出していくライバー集団なので、当然自分たちもそうあるべきと考えてしまうんですね。
生配信を見るのは、その人のファンだけです。
つまり、ライブ配信は集客には不向きなコンテンツということですね。
えーっ!? でも、初配信からリスナー多い人もいるよ!?
大手の企業Vの場合は、そもそもの期待値が高いのでたくさんの人が集まります。彼らは最初からライブ配信だけで集客が可能です。有名絵師さんなどから生まれたVtuberの方も同様ですね。これらは特例だと思ってください。
正直なところ、どんな人物かも分からない無名の新人Vtuberの配信を何分も見るのは無理です。
まずは動画コンテンツで集客して、知名度を上げましょう。
生配信よりは、見てもらえる可能性が多いです。
動画と生配信のメリット・デメリットをまとめてみますね。
数字がある程度ついてくるまでは、動画をメインに打ち出していくのが得策です。
どうしても配信にこだわりたいなら、定期的に見所切り抜きを自分で行いSNSでの拡散を狙うなどのケアが必要だと思ってください。
動画や配信のクオリティを見直していない
どんなに集客に成功したとしても、コンテンツのクオリティが低ければファンはついてきてくれません。最初から完璧に出来る人はほぼいないので、動画や配信の反省はしっかり行うようにしましょう。
ひとつ残念な現実として「伸びない」と言っている新人Vtuberさんほど、ここが出来ていない割合が高いのです。今まで何も考えずに活動してきた人であれば、基本的なことを省みるだけで結構変わってくるはずですから、面倒でも改善点を自分で見つける癖をつけましょう。
ぱっと思いつくものでも、これだけ挙げることができます。
すぐに改善できる部分は、今日にでも修正していきましょう👍
ちなみですが、配信の前に発声練習などはおこなっていますか?
してない!
しましょう!
アナウンサーのようにきっちり発音する必要はありません。ただ、元気にハキハキ喋りましょう。
でも、元気なキャラ設定じゃないし……
例えば、気だるげなキャラクターを演じる声優さんを想像してみてください。だるそうなキャラ性を維持しながらでも、セリフ内容ははっきりと聞こえますよね。
聞き取りづらい発声にならないように、発声法は学ぶべきです。企業勢の大手Vtuberはボイトレに通っていたり、ちゃんとセルフトレーニングを行っていたりします。
活舌を良くすると、日常生活でも役に立つと思いますので、一石二鳥ですよ。
驚くほど上達する発声練習にはコツがあった!自宅でできる正しい発声方法
東京ボイトレ法【ボイストレーニング教室KISS】【キッスミュージック】
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。活動中の方で当てはまる項目の合った方もいらっしゃるのではと思います。
なんか、自信なくなったんだけど
落ち込むのはまだ早いですよ。この記事で述べた内容を網羅して、継続することができれば、結果はおのずとついてくると思います。
配信者・Vtuberといえど、コンテンツを打ち出していくクリエイターであることには変わりありません。良くも悪くもVtuber界隈は流動的で、競争の激しい市場になっています。
PDCAを回していかなければ生き残ることはできないのです。
逆に言えばこの現状、頭一つ抜け出すことができれば波に乗ることができるのも確かです。
うぅ……難しいけど、頑張ってみる……!
大丈夫です、この記事をここまで読んでくださったあなたはすでに一歩先に踏み出せています。
陰ながら応援してさせてくださいませ🤞
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