作家やシナリオライターにおすすめしたい脚本術の本3選 脚本理論からストーリー作成法を学ぼう

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物語の描き方は自由! と考えられがちですが、世に出ている映画やドラマの脚本は、ある程度の型に沿って書かれている場合が多いです。よく言う、起承転結、みたいな構成の話ですね。

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え? じゃあどれも似たような構成になってるってこと?

実はそういうことです。全部が全部とは言い切れませんが、先人が編み出してきたストーリー構成論を意識せずに書く脚本家はあまりいないのではないでしょうか。

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おけ! 起承転結だけ覚えてれば大丈夫かな!?

起承転結以外にも、たくさんの脚本理論があります。
シナリオの深いところまで解説している脚本術の本が何冊も発売されてますので、今回は特におすすめの3冊を紹介いたしますね。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

かなり有名な脚本術の本です。
構成についての基本を学びたければ、まずこの本を読みましょう。

タイトルの「SAVE THE CAT」は、「猫を助けさせろ!」という意味です。つまり、まずは読者が主人公に対して共感できるような何かをさせろ!ということですね。誰だって、猫を必死に救い出そうとする主人公を見れば、応援したいと思うでしょう。

このように「ベタだけど確かに大事だよね」と思えるようなテクニックがいくつも紹介されているので、この本に書かれている脚本理論を網羅した上で、アレンジを加えていくのがよいかと思います。

構成を考える上でのテンプレートも記載されているので、初心者の方で「もう全然どう書いていいかわかんない!」みたいな方にもおすすめです。

脳が読みたくなるストーリーの書き方

何を読者に伝えるのか、なぜこのシーンが今必要なのか。いつでも考えて書かなきゃいけないものですが、忘れてしまいがちですよね。
「今日はめっちゃ筆が進んだぞー!」という日でも、後で読み返してみると不要なシーンばかり書いてしまっていた、なんてことは良くある話です。

この教本は、無意識的に読み進めたくなるような物語の作り方を、脳科学の側面から明らかにしていくものです。読者の思考を明らかにして、それに対して最大限のアプローチをかけることができる構成は何か、この本を片手に考えていくのがよいでしょう。

今まで信じられてきた脚本術のセオリーを否定するような内容も含まれているので、「ある程度書き上げてるし、脚本術はそれなりに学んできましたよ」みたいな中級者の方にも刺さるかもしれません。新たな視点が得られると思います。

工学的ストーリー創作入門 売れる物語を書くために必要な6つの要素

著者のラリー・ブルックス氏が提唱する「6つのコア要素」。これを意識してストーリーを作り始めれば、設計図通りにビルを建てるように物語を書き上げることができるのだ、と彼は謳っています。

「おいおい、ストーリーの作り方に設計図なんて言葉は毛ほども似合わないぜ」と思いますよね。私もそう思ってました。ですが、読み進めていくうちに「工学的」と題されたこの脚本術の説得力に打ちのめされます。そんな本です。

物語を作るために必要な「材料」と「手順」が知りたい人は、一読の価値ありです。

おわりに

今回は数ある脚本術の本の中でも、厳選した3本を紹介でしたが、いかがだったでしょうか。シナリオライターや作家志望の方は読んでおいて損はないと思います。

脚本術の本は、実際に書いていて迷う部分が出てきたときに読むのが一番効果を発揮します。「今書いているシーンは必要なのか?」、「次に書かなければいけないシーンが思いつかない!」みたいな時に、上で紹介した本を手に取ってみてください。トラブルシューティングの要領で使用することをオススメします。

あとは、モチベーションアップにも使えると思うので、「なんか最近書く気がおきないんだよね」という方も、とりあえず読んでみてください。読み終わった後、不思議とキーボードに手が伸びると思います👍

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